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JAL マイル → ZIPAIR ポイント!
4/1に、ZIPAIR のポイント会員サービスが発表となりました。
『ZIPAIR』、ポイント会員サービス「ZIPAIR Point Club」スタート | ZIPAIR公式サイト
簡単にまとめると、
「JAL のマイルを ZIPAIR のポイントに移行して、ポイントで ZIPAIR のチケットが買える」
ってとこでしょうか。
断然、JAL マイルを貯める意欲が湧いてきました。
10,000マイル=15,000ポイントなので、JAL の特典航空券より少ないマイル数でチケットを取ることが出来る場合も多そうです。詳しくは、別記事にしようかと思います。
前提
本題に入る前に、本記事の前提についていくつか書きます。
「JALマイル」を貯める
最初の前提ですが、本記事では、JALマイルを貯めるためのクレジットカードについて書きます。
目的は、「JAL 便の特典航空券を取る」ではなく「JALマイルを貯める」です。従って、クレカのポイントを貯めて British Airways の Avios に移行して、という話は今回は対象外です。
具体的なカードで言うと、アメックス・ゴールド、アメックス・スカイトラベラーなどは、JALマイルに移行できませんので対象外です。
※ちなみに、以前、以下のような記事を書きましたが、この記事では(明示的に書いてはいませんが)特典航空券を取ることが目的となっています。
JGC取得者
本記事では、JGCを持っている人、あるいはこれから修行する人を対象とします。
従って、
- CLUB-A 以上の JAL カードをメインで使う
- CLUB-A 以上の JAL カードを持ちつつ、他のカードをメインで使う
というのが選択肢です。
本会員1名、家族会員1名をモデルケース
世の中のマイラー系ブログでは、還元率については詳しく書いてあるものの、年会費については金額を書いておしまい、というものがほとんどです。
ただ、私のような妻子持ちの場合、家族カードの発行は必須ですので、1枚の値段だけで無く、家族カードを発行した場合のコスパなどについても書こうと思います。
本記事では、子供2人の4人家族で配偶者が家族カードを持つ、というのをモデルケースとします。
「カードを使って」JALマイルを貯める
あくまで、クレジットカードを決済に使ってマイルを貯めることを対象とした記事なので、ポイ活とかの話はしません。
結論: CLUB-A(無印)がコスパ最強
色々考えたのですが、やはり以下のようになりました。
- 基本: CLUB-A(ゴールドでは無い)+ショッピングマイルプレミアム
- 毎年40万円以上JAL航空券を買う人であれば、JALアメックス・プラチナも選択肢
- 以下に2つ以上当てはまる人: セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスを追加するのも良い
- 年間のカード決済額が200万円以上
- プライオリティパスが欲しい
- コンシェルジュサービス等、セゾンプラチナビジネス・アメックスのサービスを使いたい
- ホテル無料宿泊がしたい人: SPGアメックスを追加
迷っている方は、以下の質問に答えてみてください。
- Q1: コンシェルジュ、グルメサービス等のプラチナサービスを使いたい?
- いいえ → CLUB-A +ショッピングマイルプレミアムが最適。Q5へ
- はい → Q2へ
- Q2: クレジットカードで年間200万円以上使う?
- はい → Q3へ
- いいえ → Q4へ
- Q3: 毎年JALの航空券などで64万円以上使う?
- はい → JALアメックス・プラチナが最適。Q5へ
- いいえ → CLUB-A +ショッピングマイルプレミアムとセゾンプラチナビジネス・アメックスの2枚持ちが最適。Q5へ
- Q4: 毎年JALの航空券などで40万円以上使う?
- はい → JALアメックス・プラチナが最適。Q5へ
- いいえ → CLUB-A +ショッピングマイルプレミアムとセゾンプラチナビジネス・アメックスの2枚持ちが最適。Q5へ
- Q5: ホテル無料宿泊がしたい
- はい → SPGアメックスを追加
- いいえ → SPGアメックスは不要
以下に、詳しく解説します。
詳しく解説
マイル還元率だけであればJALアメックスだが・・・
マイル還元率だけであれば、JALアメックスが良い選択肢に思えます。JAL航空券等を買った場合の還元率は以下の通りです。ちなみに、通常のCLUB-Aの場合は、2.0%です。
- JALアメックス・CLUB-Aゴールド: 3.0%(通常のCLUB-Aとの差分: 1.0%)
- JALアメックス・プラチナ: 4.0%(通常のCLUB-Aとの差分: 2.0%)
※航空券等以外のマイル還元率は、他のCLUB-Aと同様1.0%、特約店で2.0%です。
JGCの場合、会費はそれぞれ以下の通りです。
- JALアメックス・CLUB-Aゴールド: 本会員、家族会員共に20,900円(税込み)
- JALアメックス・プラチナ: 本会員34,100円、家族会員27,500円(税込み)
詳しくは公式サイトをご覧下さい。
JALマイレージバンク – JALグローバルクラブ:ご入会にあたって
従って、モデルケースの場合の金額は、以下の通りです。
- JALアメックス・CLUB-Aゴールド: 年間41,800円
- JALアメックス・プラチナ: 年間61,600円
次に、オススメパターンとの比較です。
ビザ、マスターなどのCLUB-A カードは、本会員+家族会員1名のモデルケースの場合、年会費が11,000円 × 2、ショッピングマイルプレミアム 3,300円の合計25,300円なので、
- JALアメックス CLUB-A ゴールドとの差額: 16,500円≒8,250マイル相当(※)
- JALアメックスプラチナとの差額: 36,300円≒18,150マイル相当(※)
※1マイル2円で換算してます
となります。
前述の通り、従って、マイル還元率だけを考えるなら
- JALアメックス CLUB-A ゴールドの場合
- 還元率の差は1.0%
- → 年間82.5万円以上JAL航空券を買うなら、JALアメックス CLUB-A ゴールドが有利
- 8,250マイル以上余分に手に入る
- つまり、差額の16,500円の元が取れる
- JALアメックスプラチナの場合
- 還元率の差は2.0%
- → 年間90.75万円以上JAL航空券を買うなら、JALアメックスプラチナが有利
- 18,150マイル以上余分に手に入る
- つまり、差額の36,300円の元が取れる
となります。
ただ、これだけの額の航空券を買う人はほとんどいないと思うので、
「JALアメックス独自のサービス」+「JALアメックスで余計に得られたマイル」
に16,500円なり36,300円を払うかという選択肢になります。
前述の通り、還元率の差はJALアメックスCLUB-Aゴールドとプラチナがそれぞれ1.0%、2.0%ですので、1マイル2円とすると、結局のところJALアメックス独自のサービスに以下の金額を払うかという選択になります。
- JALアメックス CLUB-A ゴールドの場合: 16,500円-年間JAL航空券購入代金×1.0%×2
- JALアメックス プラチナの場合: 36,300円-年間JAL航空券購入代金×2.0%×2
JALアメックス付帯のサービスは、他のカードの方が安い
では、JALアメックスにあってビザ、マスターなどの CLUB-A カードにないサービスとしてはどんなものがあるかという話ですが、実はJALアメックスCLUB-Aゴールドに関しては大したサービスはついていません。
一方、JALアメックスプラチナはそれなりにサービスがあります。主なものは以下の通りです。
- プライオリティパス
- 家族カードもプライオリティパス無料
- 同伴者は有料(2,200円/1名、税込み)
- コンシェルジュ
- プラチナ・グルメセレクション(レストラン2名分の料理が1名分の値段になる)
詳しくは公式ページをご覧下さい。
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード(カードの種類) – JALカード
JALアメックスプラチナを選ぶかどうかは、これらのサービスに関して、上の方で出したCLUB-AとJALアメックスプラチナの実質的な差額「36,300円-年間JAL航空券購入代金×2.0%×2」を払うかどうか、という問題になってきます。
ただし、プライオリティパス、コンシェルジュ、2名分の料理が1名分の値段になるサービス、いずれのサービスもセゾンプラチナビジネス・アメックスには付いていて、年会費は22,000円、年間200万円以上決済すれば年会費は11,000円です。
従って、これらのサービスを使いたい人は、セゾンプラチナビジネス・アメックスの方が良い選択肢です。
セゾンプラチナビジネス・アメックス唯一の欠点は、家族カード(追加カード)にはプライオリティパスが付帯しないことです。これに関しては後述します。
セゾンプラチナビジネス・アメックスについては、以前書いた記事も参考にして下さい。
JALアメックスプラチナの方がお得なケース
前項で記載の通り、プラチナ級のサービスを得たい場合は、セゾンプラチナビジネス・アメックスが一番安いのですが、JAL航空券をたくさん買う人の場合、JALアメックスプラチナの方がお得になってきます。
前述の通り、CLUB-A+ショッピングマイルプレミアムとJALアメックスプラチナの実質的な差額は「36,300円-年間JAL航空券購入代金×2.0%×2」となります。
年間JAL航空券購入代金が40万の人であれば、実質的な差額は
36,300円-400,000×2.0%×2=20,300円
ですので、セゾンプラチナビジネス・アメックスよりも安価にプラチナサービスが受けられます。
セゾンプラチナビジネス・アメックスは、年額200万以上決済すると年会費は11,000円ですが、それと比較すると、年間JAL航空券購入代金が64万の人であれば、実質的な差額は
36,300円-640,000×2.0%×2=10,700円
です。
年間JAL航空券購入代金が40万以上(年会費11,000円と比較するなら64万以上)の人であれば、セゾンプラチナビジネス・アメックスではなくJALアメックスプラチナを選んだ方が良いと思います。
本題から外れるが…家族のプライオリティパスが欲しい→MUFGプラチナアメックス
本題から外れますが、プライオリティパスについて少し書きます。
JALアメックスプラチナに比べた場合、セゾンプラチナビジネス・アメックスの唯一の欠点が、家族カード(追加カード)にプライオリティパスが付帯しないことです。
家族分のプライオリティパスが安価に欲しい場合は、以下の2つの選択肢があります。
- MUFGプラチナアメックスを取得し、家族カードを発行する
- 本人、家族共に、楽天プレミアムカードを取得し
どちらも値段は一緒で、22,000円(税込み)です。
楽天プレミアムカードの場合、年会費は11,000円(税込み)ですが、家族カードにはプライオリティパスが付かないため、配偶者も楽天プレミアムカードを別途取得する必要があり、合計金額はMUFGプラチナアメックスと同じになります。
となると、MUFGプラチナアメックスと楽天プレミアムカードのどちらのサービスを使いたいかによりますが、楽天のヘビーユーザーの人を除けばMUFGプラチナアメックスの方がオススメです。
マイル還元率が高く無料宿泊付きのSPGアメックス
JALマイル還元率が高いクレジットカードとしては、SPGアメックスもあります。
主な特徴としては以下の通りです。
- 年会費34,100円(税込)
- マイル還元率は1.25%
- 年に1回、1泊2名まで、マリオット系ホテルに無料宿泊できる
コロナのせいで、これからしばらくは海外旅行には行きにくくなるため、プライオリティパスは持っていても無駄となりそうです(そもそも、JGCの場合、JAL便であればJALやワンワールドのラウンジが使えます)。従って、ホテルに1泊無料で泊まれるSPGアメックスは、国内の小旅行に良さそうですし、1つの選択肢となり得ると思います。
SPGアメックスの公式情報は以下にあります。
最後に
本記事を書くに当たって色々調べたり検討したのですが、JGC会員の場合、CLUB-A+ショッピングマイルプレミアムがコスパを考えると最強ということを再認識しました。ただし、毎年JGP修行を行うような方であれば、JALアメックスプラチナも選択肢です。
ちなみに、私自身は今回取り上げたカードで言うと
- CLUB-Aマスター+ショッピングマイルプレミアム
- セゾンプラチナビジネス・アメックス
の2枚を持っています。ただ、
- プライオリティパスは使う見込みが無い
- ANAダイナースを持っているので、グルメサービス(2名分の料理を1名分の値段)は不要
- コンシェルジュもあまり使わない
- 年間の決済額はそこまで多くない
という理由で、解約を検討しています。
2021/4/11追記: 記事中の金額のところを少し詳しく記載し直している時に、元の金額計算に誤りがあったことに気づいたため訂正し、結論も少し変わっています。話の大筋としては変わりませんが。